きっかけ
重症妊娠悪阻での入院生活、終わりのない吐き気・・・
私が辛い中実際に救われたのは、同じ悪阻を経験した方々の体験談でした。
特に自分より明らかに辛い悪阻の方がどのように乗り越えたのか?
その先に何があったのか?の記録は本当に励みになりました!
そこで、この記事がどなたかの励みになればと、記録を残すことにしました。
どなたかの励みになれば嬉しいです。

第1子で重症妊娠悪阻を経験し、出産3日前まで殆ど寝たきり、出産を終えるまでとても辛い思いをしました。そんな私の体験談を記録します。
この記事はこんな人にオススメ!
✓今悪阻中の方
✓悪阻が辛く希望を持ちたい方


つわりってなんですか?
無知すぎた私
妊娠に気付いた妊娠4週目
旅行中に車に酔いやすく、なぜか普段は飲まない炭酸水を飲み続ける。なぜか大好きな珈琲がまずく感じ、嘔吐。そういえば生理が遅れてる!と検査し妊娠発覚。妊娠4週6日目にまた嘔吐。悪阻地獄が始まりました。


妊娠5週目:重力100倍の魔法にかかる
5週目に入った瞬間から、常に気持ち悪くなる。朝起きようとするのに、身体が起こせない。自分だけ重力100倍の魔法にかかってしまった。それでも無理やり着替えて仕事へ。
妊娠は病気じゃない!仕事は絶対休めない!そう思っていました。
初めての悪阻:仕事は休めない!の思い込み
5週目半ば:泣きながら出勤
夜も眠れない吐き気になるも、仕事に行かなきゃ!と毎朝重力100倍の身体で泣きながら病院に出勤。
全力でポーカーフェイスを装い働くも、1患者さん担当毎(20-30分毎)にトイレにダッシュして嘔吐。
当時は最も忙しい部署:外来患者担当で20分毎に担当患者さんが入れ替わるので、朝から夕方まで座る間もなく常に小走り状態。
吐き気がすごくて水も飲まずに仕事していたら、目がチカチカ、火花が散って脱水状態、意識もおかしい。
それでも無理やり16時まで働いたけど、危険を感じて1時間早退して産院へ。
産院まで運転した記憶がありませんでした。
医師の診察後即「入院です!」と言われました。
悪阻は3日で終わると思っていたおバカな私
6週目~8週目
水も飲めない状態から、点滴により急に楽になったように感じて冷やしうどんなら少し食べられるように!でもずっと気持ち悪くて体も重くて、寝返りの振動ですら吐く始末。寝返りもできないのでひたすら仰向けで耐え続ける。夜も吐き気で徹夜状態。看護師さんに質問。
私「あの、つわりっていつまで続くんですか、今週には終わるんですか?」
看護師さん「辛い人でも妊娠16週頃にはみんなだいたい終わるかな~!」
まだ始まったとこじゃん!
この苦しみまだまだ続くんかいっ!絶望した一言でした・・・
とどまらぬ悪阻グレードアップ!
9週目:退院するも3日で入院
点滴をしていてもずっと吐き気が続き、夜も全然眠れない日々。点滴を見つめながら吐き気に耐えて硬いベッドで横になり続けるのが辛くて辛くて、少しでも退院してみて家に戻ったら楽になるかもと思って退院してみることに。しかし点滴成分が体から抜けてきたのかさらに少しずつ悪化していたんですが・・・
夫「良くなってきて、退院できて良かったね!お祝いにトンカツ作ってあげるよ!!!」
え・・・なにいってんのこの人?と内心思いつつ、まだ新婚で遠慮もあった私。せっかく作ってくれると言ってるんだからと無理やり食べた。ら、嘔吐嘔吐嘔吐・・・
再入院になりました(泣)
12週目に退院してみるも
数日で吐血!食道が裂けた!
点滴をしていない時よりは多少マシにはなるものの、相変わらず自分の寝返りの振動ですら吐き気をもよおす眠れない日々。重力100倍継続中。でも、孤独な入院生活も辛くて12週目で退院してみる。
トンカツ事件でとても反省した夫が、毎日お粥や冷えたうどん、煮物を作ってくれました。
13週半ば、吐きすぎた私の消化器はもう限界だったんでしょうか。
高野豆腐が消化できずにものすごい吐き気で嘔吐、吐血し食道激痛、つばも飲み込めない。即病院へ。
医師「食道が裂けているので入院です!」
無理やり食べていた日々より
絶食が一番楽だった
13週~14週:入院生活③
絶食で点滴のみの治療が確か3日くらい、その後は重湯からの食事スタート。
正直、赤ちゃんのために少しでも食べなきゃと、24時間食べても食べなくても何しても気持ち悪くて吐いてるのに無理やり口にモノを入れていたことから解放され、何も食べなくて良くなったことに安堵しました。
それでも、とめどもなく続く吐き気、食道の激痛。吐きたいけど吐いたらもっと食道が裂けて吐血するんじゃないかという恐怖で、点滴を見つめながら吐き気を我慢し続ける日々。もちろんやっぱり徹夜・・・
10日程の入院後、飢餓状態を示すケトン値が落ち着いたので退院しました。
安定期ってなんやねん!
訪れなかったつわり明け
15週、吐気は続いているものの、少しずつ眠れる日が増えてきました。また、毎食数口しか食べられず全く太れない日々でしたが、
・特定の食物の映像見るのも無理!
・名前すら出さないで!
そんな状況は少しずつ改善。
20週頃には消化の良さそうなものなら何でも食べられるように!ただ、吐気と食欲不信、全身倦怠感、動く・歩くの振動で悪化する吐気は続きベッドで耐えて過ごす日々。
改善しないまま後期に突入・・・


諦めの妊娠後期
後期になっても何も変わらないベッドで吐気に堪える日々。あまり食べられず7ヶ月の時点で妊娠発覚時の体重と全く変わらず!筋肉も落ちて見た目もよりガリガリに…
切迫早産になってベッド上安静を指示されるも、そもそもずっとベッド上安静状態なのでオールOK!(泣)
・ひたすら編み物
(おもちゃ、ベビードレス、シューズ)
・ひたすらベビーグッズ作り
(おくるみ、スタイ、ガーゼハンカチ)
で吐気を紛らし乗り切りました!
産むまで悪阻妊婦にとって
出産は希望の扉!
恐怖は全くなかった!
35週5日目、急に身体が軽くなり、吐気が激減!
「やったー!ついにつわり明け?!
これで臨月くらいはやっと普通の妊婦さんになれる!!!」そう思った矢先…
36週はじめにまさかの破水!
急に出産となりびっくりするも、
「いや、これまでの吐気とあの食道裂けた生き地獄に比べたら出産なんて長くて2-3日!悪阻よりマシだ!」
恐怖は全くありませんでした。
そして、1週間早産となってしまいましたが無事出産♪
出産時、母子とも問題はありませんでした。


痛かったけど、出産より何倍も何倍も、悪阻の方が辛かったです!(泣)





最後までお読みいただき、ありがとうございました。